日本海呼称問題を巡る竹島での攻防の顛末について

本件における日本側の戦略目的は6月にドイツで開催されるIHO*1で韓国の日本海呼称変更の提案を潰すこと。
そのために取られた手段は当該水域への調査船派遣、これを材料として韓国にIHOでの提案を取り下げさせることである。
この調査では仮に調査を実施せざるを得ない状況、即ち韓国にIHOでの提案を取り下げさせる交渉が決裂した場合でも所定の目的を達成することは可能であった。
それが、調査によって得た海底地形図のデータを元に、IHOにおいて提出する対抗案の作成である。
また調査が妨害され実施できなかったとしても、それによってIHOで韓国の提案を潰すことは可能であった。
結果として我が方は韓国側に対し全ての要求を飲ませ、更に5月に予定される日韓のEEZ境界画定交渉に韓国を引きずり出すことにも成功している。
結論を言えば、当初目的を全て達成した上にお釣りも来て文句無し、以上。
竹島を取り戻せなかっただの外務省は無能だのと叫んでいる方々には、日比谷焼き討ち事件というものを懇切丁寧に教えてやりたいものである。

*1:国際水路委員会