|ハ,_,ハ
|´∀`'; 作図したものを逐次並べていくモサリよー
|o函o;' 気力が貯まったので考察追記したモサリよー
|"゙'u'   2枚追加したモサリよー
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内部配置図

http://www.heinkel.jp/images/mpa_cabin_layout.jpg
P-1とP-8AとP-3Cのキャビンレイアウトである。
Nimrodは資料が乏し過ぎたので断念。
P-3Cも割と資料が適当過ぎて特に予備座席が怪しい限り。
所感追記(07/19)
P-1が綺麗さっぱり役割を分けて配置してるのに対し、P-8Aは幾つかの配置が動線を長くし過ぎている感がある。
ギャレーとラバトリーが最後尾にある一方でフライトデッキのすぐ後ろにレストエリアを配するのは、クルーの使い勝手とは別の要因で決められていると考えざるを得ない。
ソノブイ装填手も本来の持ち場である見張り席までアヴィオラックとミッションコンソールを通過しなければならず、最寄席はテーブル付きのブリーフィング席という有様。
なおNimrodもMR.2では見張り席とソノブイランチャは大分離れているが、ソノブイラックのすぐ脇に予備席が設置されている。
またラバトリーはフライトデッキと見張り席の間で、ある意味ではアクセス性が良いと言い張れなくもない。
P-3Cはアヴィオラックが方々に分散してるのを除けば、P-1の配置のひな形と言えなくもない合理的な配置と言える。
ただTACO席などはアヴィオラックに押しつぶされそうな狭さで、この辺りは集約と整理を図ったP-1でようやく改善されたといったところだろうか。
P-8Aもアヴィオラックの配置をもう少し見直せば予備席とレスト席を後ろに集約したり、ミッションコンソール周辺を広くできると思うのだが。
一応良かった探しもするなら、P-8Aのレスト席は超長距離フェリーフライトをするにはかなり適したものではある。
逆にP-1は予備席は元よりレスト席も超長距離フェリーフライトまでは想定しておらず、RIAT行きに際してコンバットレンジ以下の距離を小刻みに飛んで行った理由の一つではないかと思われる。
これ等の予備席は基本的に教育訓練用の同乗者向けだと思われるが、開発時は丸っきり想定外だったジブチ駐留が現実となっている中においては、P-1も何かしらの対応が必要になるかもしれない。

外寸比較図(07/16追加)

http://www.heinkel.jp/images/mpa_dimensions.jpg
今度はNimrodも加えての胴体長、胴体断面、主翼平面比較図である。
意外と小さかったCometのクロスセクション。
それにしてもMRA.4の資料の少なさよ。
所感追記(07/19)
P-1とP-8Aの比較にて翼面積と胴体サイズのバランスの取り方は従前より言われてきたことだが、こうしてみると胴体は断面積以上に長さの差が全機抗力のバランス取りに影響していることが判る。
また胴体高のうち床下の高さは主翼の厚さにも影響していると見て取れる。
翼厚は燃料タンクの容量と揚力係数に影響をあたえ、これらが大きいP-1は必然と航続距離や離着陸距離、失速速度において有利になる。
逆にP-3Cがプロペラ機でありながら失速速度においてP-1と同等か、より速いと評価される理由も見えてこよう。
NimrodMRA.4は意外や胴体幅で4機中最少、胴体高もP-3Cを上回るにとどまっている。
写真で実機を見ると大きく感じ、実際に離陸重量も主翼もトップなのだが、胴体に限って言えば小さめのウィンドシールドなどが錯覚を起こしていた様だ。
P-8Aはエンジンがかなり内側に寄っているが、これは片発停止時の推力偏重を抑制する双発機に大なり小なり見られる傾向だ。
この配置は一方で主翼付け根の曲げモーメントを増大させる要因でもあり、胴体床下に多量の燃料を格納する同機ではより大きな問題となろう。
一頃言われていた重量超過の問題は、燃料タンクを増やすための胴体長増大のみならず、機軸上への重量集中も影響していたのではないかと思われる。

武器搭載比較図(07/17追加)

http://www.heinkel.jp/images/mpa_store_loading.jpg
爆弾倉と外部ウェポンステーションの搭載図である。
本当なら爆弾倉に機雷が入ったりもするのだが例によって資料不足により省略。
Nimrodはソノブイまで爆弾倉に突っ込むらしいがこれも資料無し。
P-8Aも意外と搭載状態の資料が乏しくてなんだかなーという感じに。
所感追記(07/19)
P-1は爆弾倉に関して言えば、ASM格納がP-3Cからの追加要求と考えて良いだろう。
現時点では他に新たに搭載するものは見られない。
P-8Aは原型機の貨物室を見る限りにおいてはP-3C並みの爆弾倉を設置できる筈なのだが、実機では魚雷5本分の空間しか与えられていない。
残りの空間は燃料タンクに回されていると思われるが、魚雷以外の装備品ではクイックストライク機雷が限界に思われる。
実機では今のところ確認されてない胴体中央の外部ステーションも、位置の低さを考えるとやはりクイックストライク機雷が想定されていると推定される。
ウィングステーションも今のところ機雷とハープーンしか搭載試験の実施を確認していないが、流石にこちらは今後搭載兵装の種類も増えていく筈だ。
P-3Cの外部ステーションはアップデート状況や運用によって、使っていなかったり使えなかったりという事もままある。
今回は一応海自のASM-1C搭載改修/非ESMポッド搭載を想定しているが、ESMポッドを搭載すれば内舷のステーションは一つ使えなくなるし、古いモデルだとASMを搭載しても発射できないステーションが2つある。
また500ポンド以下の装備品であれば一番外側のステーションも使用可能であり、逆に1000ポンドを超える装備品は内側6対しか使用できない。
NimrodMRA.4は外部ステーションがMR.2に比べて2つ増えた他は、概ね同じということらしい。
高さこそ控えめの爆弾倉だが、長さに関しては他の追随を許さない、というよりBr.1150やP2Vなどと同様の爆撃機然とした形態と言える。


最後に余談だが、今回RIATで披露されたP-1の爆弾倉内部、残念ながらパイロンどころかストアキャリアも外していた様である。
パイロンとストアキャリアであるが、以前写真だけ保存して失念していたブログのURLを再発見した。
http://blogs.yahoo.co.jp/boueikyoukai8/66278663.html
http://blogs.yahoo.co.jp/boueikyoukai8/66279334.html
2号機の写真であるが、爆弾倉前方に展開した遮風板と独特の支持方法で取り付けられたストアキャリア、及びBRU-47を装着したパイロンが確認できる。
ウェポンラックからするに従前から幾つかの資料で確認されていたASM用パイロンと思われ、取り付け位置から爆弾倉には2発のASMが格納できると推定される。
爆弾倉以外では後部AIFFアンテナの表記がかなりすっきりしており、量産機に至るまでの装備品開発の流れの一端が垣間見える。