lp
〜〜〜-||〜〜〜
 o   ハ||,ハ 
  。,:' ´∀`'; 幾つか小ネタ流すモサリよー
  :: っ ,っ 
 ι''"゙''u   

内部レイアウト岐阜編

前回の記事にP-1他のレイアウト比較図を載せていったが、今度はJ翼誌で公開された技本提供のXC-2機内写真が元ネタ。
DMUでも右半分しかクローズアップイメージの無かったC-2の前胴内部レイアウト、特にフライトデッキに上がる経路とギャレー周りがかなり鮮明に写っていた。
結論から言えば現在YSF用に公開してるモデルは全然違ったので、ざっくりフライトデッキ周りだけ作り直してみた。
http://www.heinkel.jp/images/c2cabin.jpg
以前は貨物室天井の非常口に上る梯子がフライトデッキへの経路を兼用していると考えていたが、実際はフライトデッキへの入り口など無かった。
加えて梯子もキャビン壁面に沿うように畳んで収納しており、貨物積載時の干渉も従来考えていたより少なく見える。
フライトデッキへの経路はロードマスター席と同じエリアの左舷側に、C-17と似た様な配置の階段が設けられている。
この階段の両側がラバトリーになっており、また階段自体は上に収納可能に見える。
ギャレーの位置は両舷に開いた丸窓の更に後ろ側で、この位置からなおかつ前々回のADTWパンフに見られるような機体正面下部からの見通し線が通る場所にある。
見通し線が通るということは操縦席との間に壁が無いことを意味し、一方で貨物室から登る階段と同じ左舷やや中央寄り配置であることから、両者の位置取りが少々難解なことになる。
写真では右端に壁の様なものが見切れていたことから階段とギャレーを隔てる壁面をモデリングしたが、この辺りはまだまだ不明瞭だ。
またギャレーの反対舷側には休憩用のベッドを2段、C-17を参考にモデリングしている。
DMUを再び睨みながらの造形だったが、このあたりもまだまだはっきりしない。

RIATネタ

初参加にして飛行展示でタレット出し爆弾倉オープンまでやってくれたP-1だが、地上展示の方も51空謹製らしい展示パネルが置いてあったようである。
https://www.flickr.com/photos/carlowspotter/19160480433/
https://www.flickr.com/photos/sidzstuff/19703118848/
https://www.flickr.com/photos/sidzstuff/19704481179/
https://www.flickr.com/photos/sidzstuff/19703120048/
注目すべきはMission Systemの左側、Airborne TargetとElectro-Optical Systemの部分だ。
技本50年史に本開発時の計画としてのみ言及されていたレーダシステムの対空モードが、ようやく公式ベースの説明で現れた形と言える。
E/Oセンサは可視光の他に赤外線が中遠2種類積まれている、という説明。
HAQ-2は三つの開口部があり、右舷側の一つは可視光カメラであることが国内の基地際などで撮影された写真から確認できる。
残り二つは内部が見えない、つまり可視光を通さないことから赤外線センサだと推定できる。
しかしそうなるとレーザーデジグネータはともかくとして、レーザーレンジファインダーは載せてないのだろうか?
あるいは開口部のどれかを複数のセンサで共用している、ということはあり得るのだろうか。
2波長センサさえ出来れば、開口部の一つくらいは開けられるとは思うが。


追記
判りづらいのでHAQ-2の作りかけモデルをレンダリングしてみた。
http://www.heinkel.jp/images/haq2.jpg
ついでにP-8AのE/OセンサMX-20Dの資料。
http://www.wescam.com/wp-content/uploads/PDS-MX-20-20D-66291H-April-2014.pdf
MX-20Dは可視光カメラと近赤外線センサ、レーザーデジグネータとレーザーレンジファインダーが4つの窓の中に納まっているということで良いのだろうか。
可視光以外はHAQ-2と見事に被ってない。
ところでHAQ-2のモデリング中に気付いたのだが、このタレットは引き込み時は前を支点に後ろへ引き倒すようになっている。
これはDMUの半切イメージとRIATで撮影された写真から確認可能だ。
https://www.flickr.com/photos/7253938@N06/19199145214/
で何に気付いたかというと、J翼に載った側面断面図の引き倒し方向が逆になっているのだ。
問題はこれが単なる趣味誌の誤認というわけではなく、先月の機内公開時にセンサ席あたりに置かれていた断面図が大元になっているらしいということ。
週刊安全保障のアーカイブで確認できると思うので、見逃した向きにはチェックして頂きたい。
支点が後ろ側になっており、レドーム下辺に先端が干渉する形で引き倒すという図になっている。
無論、実機のレドーム下側にそんな切欠きは無いし、これは量産機でも飛行試験機でも変わらない。
一緒に置かれていたキャビンレイアウト図も右舷側の予備席の向きと配置が前後逆だが、これは飛行試験機と量産機の差とも考えられなくもない。
レストエリアの座席配置はDMUも実機とかなり違いがあるので、開発完了までの過程で修正が加えられた可能性は十分にあるのだ。
しかしE/Oセンサタレット周りの構造に関しては、DMUでも飛行試験機でも量産機でも変更されているようには見えない。
唯一この部分が異なる引き込み形態なのが、実大モックだ。
http://www1a.biglobe.ne.jp/mediaeye/index/07-0704_1_news.html
レドーム下部が切り欠かれ、前に倒す様式に見えなくもない。
そもそもとしてタレット全体の形状が、現在のHAQ-2と違う気もするのだが。
はたして実機と異なる側面断面図を報道公開時の資料として出した意図はなんであろうか?