C-X/P-X各誌報道纏め

航空ファン

両機脚部周りのアップ写真有り、他にはP-Xの胴体後下部ブレードアンテナやC-Xのエアディフレクター、主翼端のディティールなど。
ソノブイランチャーについては火薬打ち出し式ではなく圧縮空気による投射との記述有り。
C-Xの水平安定板はC-1同様に角度調整が可能とのこと。
エンジン正面のアップ写真も有り、何れもブレードの形状まで確認できる。
67pには西川渉氏のパリ航空ショーでの展示に関する記事、MRJと併せての記述。
C-XのMTOWとペイロードが書かれているが恐らくファンボロで展示されたものと同じ資料を元にしてると推定。
95pでは小野正春氏による民間転用関連の記事。
内容的には日経が先行して報道した内容を裏付けるもので、防衛省による記者説明会での応答があった模様。

エアワールド

P-XのMADブーム周りと胴体左後部の暖気排出口のアップ写真、同縮尺の上面図並びに左側面図。
暖気排出口は搭載機器の廃熱用とのこと。
C-XのエンジンについてCF6-80C2K1Fとの記述有り。

航空情報

両機のエンジン側面からのアップ写真。
どちらもエンジンカウルの分割ラインまで判別可能、XF7-10はアクセスパネルや注意書きの位置まで確認できる。

Jウィング

アングルは他誌とほぼ同じだが若干大きめの写真を掲載、C-X主翼端は航フよりも後ろに下がった写真を掲載。
XF7-10について1号機はリバーサ未実装との記述あり、またリバーサの実装は4基中2基とする案も。
C-Xのフラップについて大角度での動作はないとの推測あり。

各誌から判明したこと

・ソノブイランチャーの作動方式
・C-Xの水平安定板は全遊動式
・民間転用に関する報道の裏付け
・搭載機器の廃熱用暖気排出口の位置
・翼端部のRWRと推定されるフェアリングの確認
・翼端灯のディティー
・C-X同様に全遊動式と推定されるP-X水平安定板取り付け基部
・XF7-10エンジンカウルのディティー

C-Xエンジン定格について

判明した型番K1FのKはKHI向けを意味する接頭語であり、また1Fは定格を表すと思われるが実際は各機バラバラ。
FAAの資料によればK1Fの離陸定格は27t、海上最大連続定格は19.6tであるが軍用定格や巡航定格などは不明。
http://rgl.faa.gov/Regulatory_and_Guidance_library/rgMakeModel.nsf/0/706579a7e83efab48625727b00751aff/$FILE/E13NE.pdf
なお離陸定格27tを採用した場合の推重比はMTOWで0.38、BTOWで0.45となる。

XF7-10のリバーサについて

航空情報の写真でリバーサ部分でのカウル分割ラインが確認できることや他誌での記述が無いことから信憑性は低いと判断。
リバーサの部分実装案についても部品の互換性やリバーサを実装したエンジンが停止した場合の冗長性確保などから採用の可能性は低いと思われる。

C-Xフラップ動作角度について

大角度がどの程度なのかは不明だが恐らくC-17に実装されているEBFの動作角度であろう。
実際のところはC-Xのフラップフェアリングの分割位置やサイズでもボーイング737と同様の実装をすればC-17に近い動作角度を得ることは可能である。
ただしエンジン排気の当たらない外側フラップまでEBFにしては無為に抗力を増加させるだけなので、外側フラップは通常タイプとして実装されるのが望ましい。
主翼後縁が直線でありながら外側フラップと内側フラップで分割され、尚且つ両者の構成が異なるのは上記理由によるものと推測される。

判らなかったこと

両機の詳細スペックについては4誌とも記述なし、恐らく従来と同様の情報しか公表されなかったと思われる。
特にエンジン定格や最大離陸重量など重要な数値が推測値でしか判明していないだけに残念。

どうでもいいこと

どういうわけだかC-Xの民間航路利用能力についての言及はなし、民間転用を語る上で最も重要な能力である筈なのだが。
P-Xのレーダーについて機首の3枚分には触れられていたが尾部の1枚については4誌とも触れていない、まさか見逃したか。

後々の予定

とりあえず世艦とAIRLINE誌は発売次第内容があれば買って纏め。